「フローリングをどんなに掃除してもキレイにならない」というお悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか。
もしかしたら、フローリングの種類に合わせた方法で掃除ができていないのかもしれません。
フローリングは、掃除のコツさえ掴めばご自身でも清潔に保つことができます。
そこで本記事では、フローリングの種類や汚れ別に掃除方法をご紹介します。
「セルフケアでフローリングをキレイに保ちたい」という方は、必見です。
目次
フローリングの基本
フローリングは、木材がベースの床材ですが、その種類は実にさまざまです。
基本的に、フローリングの表面に使われている素材や塗装によって種類が分けられ、掃除方法も異なります。
掃除に使う道具や洗剤を誤ると、フローリングを傷つけてしまうこともあるため、適切な掃除方法を一緒に確認していきましょう。
フローリングの素材や塗装別のお手入れ方法を以下の表にまとめましたので、ご参考になさってください。
フローリングの種類別お手入れ方法
フローリングの 種類 | お手入れ方法 | |
素材 | 合板 | ・掃除機、モップ、水拭き、クリーナーで掃除可能 ・スチーム洗浄機の使用不可 |
無垢材 | ・掃除機、モップで掃除可能 ・化学モップ、スチーム洗浄機の使用不可 |
|
塗装 | ウレタン | ・中性以外の洗剤、スチーム洗浄機の使用不可 ・ワックスがけが不要 |
オイル | ・水を使った掃除不可 ・ワックスがけが必要 |
このように、使用できる掃除用具や、ワックスがけの有無、水拭きの可否が分かれます。
また、どのフローリングもスチーム洗浄機を使用することはできません。
フローリングの素材
フローリングの素材には、主に合板と無垢材が使われています。
とはいっても、フローリングの素材をどう見分ければよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
双方を見分けるポイントである木目模様と肌触りの特徴を、以下にまとめました。
フローリングの素材 | 木目模様 | 肌触り |
合板 | 揃っている | 固い、ベタつく、冬は冷たい |
無垢材 | 一本ずつ異なる | 滑らか、ベタつかない |
フローリングの断面が確認できる場合は、断面に木の年輪があるかどうかをあわせてチェックしてみましょう。
円を描くような年輪があれば無垢材、年輪ではなく重ねられた板の層がある場合は合板と判断できます。
合板
合板は、複数枚のベニヤ板を接着剤で貼り合わせ、表面に薄く加工した天然木や化粧板、木目模様が印刷されたシートなどを貼った床材です。
温度や湿度の変化で反りやねじれが起こりにくく、安定した品質が強みです。
また、表面は樹脂でコーティングされているので、水拭きやクリーナーを使って掃除することができます。
ワックスがけも不要で、お手入れが簡単なことから一般家庭に取り入れられる傾向にあります。
ただし、傷がつくと表面が剥げることもあるため、気になる場合はワックスをかけて傷を防止しましょう。
無垢材
無垢材は、天然の木を一枚の板に加工した床材です。
天然木のぬくもりや質感を楽しめるだけでなく、空気中の湿気を吸収したり、放出したりする木ならではの調湿機能と断熱機能をもつのが特徴です。
一方で、湿度の影響で収縮したり、膨張したりすることを避けるため、水拭きのあとはできるだけ早く水気を取る必要があります。
ただし、塗装が一切されていない無垢材は、水拭き自体ができません。
掃除の際に禁止事項があることから、合板と比べて掃除の難易度は高めです。
フローリングの塗装
フローリングは、表面に使われている塗装の種類で、見た目や機能性、メンテナンス方法に違いがあります。
代表的な種類は、ウレタン塗装とオイル塗装です。
ウレタン塗装とオイル塗装の見分け方は、手触りとツヤ感です。
ツルっとした手触りと光沢があるウレタン塗装に対して、オイル塗装は木が本来もつ自然な触り心地と質感で、しっとりとした木肌を感じられます。
各塗装の特徴は、以下でさらに詳しくご説明します。
ウレタン塗装
ウレタン塗装は、木の表面にUV塗料や樹脂などを塗った塗装です。
一般的に、合板に使用される傾向があります。
表面にUV塗料や樹脂を塗ったことで塗膜ができるため、水拭きやクリーナーを使って掃除することが可能です。
また、すでに塗膜ができていることからワックスをかける必要もありません。
オイル塗装
オイル塗装は、木の表面に植物性オイルやワックスなどの油分を浸透させる塗装です。
植物性オイルやワックスを使うことから、自然塗料とよばれることもあり、主に無垢材に塗布されます。
木の質感を感じられる点が特徴ですが、表面に塗膜がないことから、水分やクリーナー成分が染み込んでしまうため、水を使った掃除はできません。
くわえて、時間が経つにつれてオイルが抜けて表面が毛羽立つため、定期的にオイルを塗り直すといったメンテナンスが必要です。
基本的なフローリングの掃除方法と頻度
ここからは、フローリングの種類ごとに具体的な掃除方法や頻度をご紹介します。
種類別の掃除内容や頻度を、以下の表にまとめましたのでご覧ください。
フローリングの種類ごとの掃除内容と頻度
フローリングの 種類 | 毎日 | 週1回 | 月1回 | 年1回 |
ホコリ取り | 水拭き | クリーナーがけ | ワックスがけ | |
合板 ウレタン塗装 | ○ | ○ | ○ | 不要 |
無垢材 オイル塗装 | ○ | × | × | ○ |
合板やウレタン塗装のフローリングであれば、日々の掃除に加えて、週1回の水拭きや月に一度クリーナーを使って掃除することができます。
無垢材やオイル塗装は、水拭きができませんので、毎日掃除機でごみを取り除き、年1回オイルを塗り直して、傷や汚れを防止しましょう。
頻度ごとの掃除方法の詳細は、以下でご紹介します。
関連記事:掃除機と水拭きはどちらが先?床掃除の正しい順番を徹底解説
毎日のホコリ取り
フローリングに落ちたホコリや髪の毛を取り除く掃除は、毎日行うのが理想的です。
小石や固いものが落ちたまま掃除機やモップをかけると、フローリングにすり傷がつくため、あらかじめ取り除いておきます。
また、いきなり掃除機をかけると排気でホコリが舞ってしまうため、はじめにモップやドライワイパーを使ってごみを丁寧に除去しましょう。
モップやドライワイパーでは取れなかった細かいごみは、掃除機で吸い取ります。
キレイにごみを取り除くコツは、掃除機のヘッドをしっかりと床に密着させ、フローリングの溝に沿ってゆっくりと前後に動かすことです。
細かいごみが溜まりやすい壁際とサッシの境目は、細いノズルを用いて吸い取るのが効率的です。
週1回の水拭き
合板やウレタン塗装のフローリングであれば、掃除機や乾拭きでは落ちない汚れを水拭きでキレイに落とすことができます。
オイル塗装のフローリングは、水分を吸収すると表面に毛羽立ちや白濁が生じるため、水拭きはできません。
合板やウレタン塗装であっても、基本的にフローリングは水に弱く、水拭きを頻繁に行うと傷みますので、週1回の頻度が目安です。
フローリングを傷めないコツは、固く絞った雑巾を用いて短時間で手早く拭き取ったあと、乾拭きを行うことです。
フローリングのべたつきが気になるときは、水で薄めた中性洗剤もあわせて使ってみてください。
月1回のクリーナーがけ
水拭きでも落ちない油や皮脂汚れは、月1回の頻度で床用のクリーナーを使って除去します。
油や皮脂汚れは長いあいだ放置すると、ホコリとくっついて落ちにくくなるため、汚れが気になったらこまめに掃除しましょう。
クリーナー成分は、フローリングに残ってしまうと、木の成分に反応して黒ずみが発生する原因になりますので、使用後は水拭きと乾拭きでしっかり拭き取ることが肝心です。
年に一度のワックスがけ
オイル塗装のフローリングは、徐々に表面がすり減るため、1年に一度メーカーが推奨している塗料を使って再度オイル塗装やワックスがけを行うと長持ちします。
なお、ウレタン塗装のフローリングは、塗膜があるためワックスがけは不要です。
ご自宅で塗装する際は、メーカー推奨の塗料と塗装用のモップを使います。
基本的な塗装手順は以下の通りです。
フローリングの塗装手順
- 窓を開けて部屋を換気する
- フローリングに落ちているごみを掃除機で取り除く
- 塗装用のモップに塗料を染み込ませ、木目に沿って塗る
- 塗料が完全に乾くのを待つ
塗料が乾くまでの所要時間は、30分から1時間程度です。
所要時間は多少かかるものの、オイル塗装やワックスがけを行うと、フローリングに傷がついたり、油汚れが染み込んだりするのを防げます。
関連記事:掃除の頻度はどれくらいが理想?最適な頻度とポイントを紹介
フローリングの汚れ別の掃除方法
ここからは、日頃のお手入れではどうしてもキレイにできない黒ずみや、水垢などの頑固な汚れの落とし方をご紹介します。
黒ずみ
フローリングの黒ずみの原因には、油や皮脂汚れを長時間放置したケースや、ペットの糞尿、アルカリ性洗剤が染み込んだケースなどが挙げられます。
油や皮脂汚れによる黒ずみは、中性洗剤で落とすことができます。
掃除の手順を以下にまとめましたので、試してみてください。
フローリングの黒ずみを落とす手順
- フローリング上のごみやホコリを取る
- 水に浸し、固く絞った雑巾に中性洗剤をスプレーして、黒ずみを拭き取る
- 汚れを取ったら雑巾を替えて水拭きし、に残った洗剤液を拭き取る
- 乾拭きで水分をしっかり拭き取る
作業する際は、手に洗剤成分が直接触れないよう、ゴム手袋をはめてください。
なお、ペットの糞尿やアルカリ性洗剤が染み込んでできた黒ずみは、ご自身で落とすことが難しいため、できるだけ早く拭き取り、取りきれない場合は業者に依頼しましょう。
水垢
フローリングについた水垢の掃除には、スポンジの固い部分や不織布を使います。
水に濡らしたあと固く絞り、ゴシゴシこすれば、水垢をキレイに落とすことが可能です。
なかなか落とせない水垢には、クエン酸を使います。
水200mlに小さじ一杯のクエン酸を入れたスプレーを吹きかけて、スポンジの固い部分や不織布で拭ったあと、乾いた布でもう一度乾拭きしてください。
油汚れ
調理や食事中にこぼした油汚れは、中性洗剤を使って落とします。
水で薄めた洗剤をスプレーに入れ、汚れた場所に吹きかけ30秒ほど置いたあとに、乾いた雑巾で拭き取ります。
油汚れは、放置すればするほど落としにくく、黒ずみの原因にもなりますので、丁寧に掃除しましょう。
キッチンやダイニングなど、油をこぼしやすい場所には、マットを敷いておくのもおすすめです。
毎日の掃除に使えるおすすめアイテム
定期的にごみを取り除いておくと、黒ずみや水垢などの頑固な汚れを防ぎ、フローリングを清潔に保つことができます。
そこで毎日手軽にホコリや髪の毛を除去できる、手間いらずの掃除道具をご紹介します。
フロアワイパー
「毎日掃除したいけど忙しくて時間がない!」という方は、フロアワイパーを使って掃除しましょう。
本体が軽いだけでなく、部屋の空気を汚さず静かに掃除できます。
ドライタイプであれば、ホコリや髪の毛をしっかりと絡め取り、ウェットタイプであれば、軽い汚れも拭き取ることが可能です。
最近では、シートタイプだけではなく、モップやマイクロファイバータイプといった種類も豊富に展開されています。
掃除機
掃除機は、フロアワイパーでは取りきれなかった小さなホコリやごみを取り除くことができます。
特に、フローリングの溝に入り込んだ小さなホコリは、フロアワイパーだけでは除去しきれません。
細口ノズルを備えた掃除機を使えば、さらにすき間にあるごみを吸い取れます。
最旬の乾湿両用の水拭き掃除機
ここまで、フローリングの種類や汚れ別に掃除方法をご紹介しましたが、正直ごみを取り除いたあとに、水拭きや乾拭きを繰り返すのは面倒ですよね。
「手間がかかる掃除の動作を同時にできたらよいのに……」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方にぜひ使っていただきたいのがMindooの『AquaX(アクアエックス)』です。
Mindoo AquaX(アクアエックス)は、ごみの吸引や水拭きだけでなく、除菌まで同時にできるコードレスの水拭き掃除機です。
パワフルな吸引力と毎分540回も回転するローラーブラシで、固形のごみや水分、油汚れやべたつきまで取り除きます。
さらに、汚れたブラシや本体の内部を自動洗浄する“セルフクリーニング機能”がついているので、お手入れの手間も省けます。
雑巾を固く絞ったり、水拭きのあとに入念に乾拭きしたりする手間が省けるので、フローリングをいつでも気軽に掃除したい方におすすめです。
『AquaX』の実際の使用感は以下の記事でご紹介しています。
Mindooの水拭き掃除機『AquaX』の使用感をレビュー!【実際に使ってみた】
Mindoo AquaX(アクアエックス)の詳細は、下記の表にまとめましたのでご参考になさってください。
Mindoo AquaX(アクアエックス)の特徴
水拭き | ○(吸引同時) |
吸引のみ | ○ |
スチーム | × |
自動モップ洗浄 | ○ |
自動モップ乾燥 | × |
水タンク容量 | 給水420ml 排水500ml |
サイズ(幅×奥行×高さcm) | 28×26.8×109.9 |
重さ | 3.8kg |
洗剤自動投入 | × |
汚れ検知 | × |
液晶ディスプレイ | ○ |
スマホアプリ | × |
最大稼働時間 | 35分 |
メーカー希望小売価格 | 54,800円 |
コンパクトなボディなので、毎日気軽に掃除機をかけられます。
フローリング掃除をする際の注意点
フローリングは、想像以上にデリケートな床材なので、一度傷つくと、表面が剥がれたり、黒ずんだりすることもあります。
そこで、フローリングを掃除するうえでの注意点をいくつかご紹介します。
アルカリ性洗剤の使用
重曹をはじめとするアルカリ性洗剤で掃除する際は、アルカリ濃度に注意しましょう。
アルカリ性の洗剤は、フローリングの表面が剥がれる、黒ずみや白残りの原因になる可能性があります。
重曹水で掃除する際のアルカリ濃度は、1%が目安です。
万が一、アルカリ性洗剤を使って白残りしたときは、水拭きで取り除いてください。
スチーム洗浄機・化学モップの使用
スチーム洗浄機は、高温の蒸気を噴射して汚れを浮かせることができます。
ただし、熱や水分によってフローリングが膨らむことに加えて、ひび割れやカビ、白濁が発生するおそれがありますので、正しい使用方法や適している材質を必ず確認しましょう。
ウェットタイプの化学モップは、薬品を含んでいるため、オイル塗装のフローリングや、ウレタン塗装でも水で濡れている場所には使用できません。
また、長時間使用すると変色を起こすので注意してください。
フローリングは、素材や塗装に合わせてこまめに掃除しましょう
今回は、フローリングの種類や汚れ別の掃除方法をご紹介しました。
フローリングは、表面に使われている素材や塗装ごとに種類が分けられ、掃除方法も異なります。
合板やウレタン塗装のフローリングは、毎日の掃除に加えて、週1回の水拭きや月に一度床用クリーナーを使って掃除することで汚れを取り除けます。
無垢材やオイル塗装は、水拭きができませんので、年1回再度オイル塗装することで、傷や汚れを防止しましょう。
Mindooでは、吸引・水拭き・除菌を一台ですべて完結できる『AquaX(アクアエックス)』をはじめとする掃除家電を販売しています。
「心をすり減らす作業から、心も洗う掃除へ」という想いが込められた製品をぜひご検討ください。